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林業試験場

光珠内季報-平成29年度-

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平成29年度(No.183~No.186)

No.186号(2018年3月発行)

No.186全編(PDF:2.7MB )

  • 春~秋季に給餌によってエゾシカを誘引できるか? -実験林における誘引試験の結果から-(PDF:1.4MB)
    南野一博
    P1~6
    林内の餌資源の豊富な春~秋季にかけて給餌を行い,エゾシカの誘引状況を調べた。エゾシカは給餌期間を通して誘引餌を利用して
    いたが,餌場での滞在時間は季節によって違いがみられた。冬季以外の季節に誘引捕獲が出来ることで,より効果的な捕獲対策に繋
    がる。
  • 防風林が台風時に飼料用トウモロコシの倒伏を軽減した事例(PDF:1.0MB)
    岩﨑健太
    P7~10
    2列で植栽された幅の狭いカラマツ耕地防風林であっても,風下の広い範囲(防風林樹高の2~8倍の距離)にわたって風速を20%以
    上低下させた。また,それと植栽列・樹種が同じ防風林の風下で,平成29年台風第18号による強風時に飼料用トウモロコシの倒伏が
    軽減された。そのため,防風林は平常時の生育促進および冷害や春の強風への対策に加えて,台風への備えとしても重要である。

No.185号(2018年1月発行)

No.185全編(PDF:1.2MB )

  • 災害復旧の助けになる衛星リモートセンシング(PDF:796KB)
    阿部友幸・菅野正人
    P1~4
    2016年4月18日に北海道広尾町で発生した大規模森林風倒害について,衛星リモートセンシング技術を利用して,民有林針葉樹人工
    林の被害推定図を作成した。被害推定図は広域にわたる森林風倒害の分布を良く表現し,広尾町における復旧計画の立案等に活用さ
    れた。
  • 施設の職員から見た知的障がい者に望ましい森林体験活動の条件とは?(PDF:445KB)
    佐藤孝弘
    P5~10
    知的障がい者施設との連携を通じた森林体験活動の実践に対する施設職員からの評価により,森林体験活動への評価の基準として,
    「雰囲気」,「重度者の参加」,「計画・効率性」,「新規性」,「体感性」の基準が見出され,特に,活動の雰囲気並びに障がい
    の重い人たちの参加に関わる基準が重要視されていた。 また,雰囲気(基準1),重度者(基準2)に対する各条件の寄与の状況を
    見ると,影響を与えていたのは,テーマ,移動,要求動作,器材,動植物で,特に,テーマが雰囲気に及ぼす影響が最も大きい結果
    となった。

No.184号(2017年10月発行)

No.184全編(PDF:2.9MB )

  • 森林におけるエゾシカの痕跡を読み解く(PDF:1.5MB)
    明石信廣
    P1~6
    エゾシカが生息する森林では,エゾシカを直接観察できなくても,足跡や食痕などの痕跡から,対象とする森林におけるエゾシカの
    影響のレベルや,その森林をエゾシカが利用している季節などを知ることができる。森林を健全に維持するためには,このような情
    報を活用し,効果的なエゾシカ対策を立案することが重要である。
  • 緑化樹のハバチ害虫2種について(PDF:600KB)
    原 秀穂
    P7~8
    比較的最近,北海道で確認された緑化樹の葉食性害虫,シモツケマルハバチとタケウチマドハバチについて,防除資料として幼虫の
    特徴や北海道における生態等を報告するとともに,庭木や緑化樹でのハバチ類の防除について述べる。
  • 知っていて損のない「林内路網の基礎知識」-「林道」の区分と英訳のはなし-(PDF:628KB)
    佐藤弘和
    P9~14
    森林内に作設される林道や森林作業道について,その区分の歴史と英訳について紹介した。現在の「林道」「林業専用道」「森林作
    業道」の区分は,時代とともに変わっており多岐にわたっていた。また,林道,作業道,集材路の英訳は,辞典等によって異なって
    おり,特に作業道と集材路の英訳が一つに定まっていない状況であることがわかった。

No.183号(2017年6月発行)

No.183全編(PDF:8.0MB)