平成１０年度道南農試公開デー

－稲、野菜、花の研究と水田温室等を紹介－

　平成１０年８月２０日、当場では研究内容と施設を地元の農業者や一般市民に紹介するため、公開デ－を設けました。

　当日は約120 人の参加があり、３班に分かれて午後１時からの３時間のなかで、はじめに各研究室での研究内容の紹介と実験機器を見てもらい、次いで圃場での水稲、野菜、花などの試験並びに建設中であった１棟１０㌃もある水稲育種世代促進温室などの施設を見学してもらいました。また、ブレンド米や珍しい野菜（レモンキュウリ、フダンソウ）の試食コ－ナ－、主な研究成果をパネルにしたコ－ナ－にした展示コ－ナ－、インタ－ネットによる米情報コ－ナ－を設けました。　本年訪れた人たちは農業者と一般市民が大多数となり、関係機関の人たちが多かった過去３年とは異なりました。４年目にして農試公開デ－が地域住民にも関心をもたれるようになり、一般市民のなかにも農業を技術面から支えている農試の役割を理解してくれる人が少し増えたようです。また、農業者からはネギ、カ－ネ－ションの栽培やハウスの土壌消毒など、実際の試験研究を見てとても参考になったとの意見とともに、イネの品種改良、花の病害虫対策など今後に対する大きな期待も寄せられました。

見学１
研究員から研究内容の説明を受ける参加者