農業研究本部へ

道南農業試験場

平成15年度道南農試公開デー


 平成15年度道南農試公開デーが7月31日(木)に開催されました。
 冷夏の中の束の間の好天に恵まれて、167名+子供たちもの多数の御参加をいただきました。この好天が続いて欲しい。来年も、この時期に開催の予定です。みなさまのご来場をお待ちいたします。


1.よくわかる場内見学会

・トマトの養液土耕栽培と栄養診断(園芸環境科)

 簡易な栄養診断法を実演しました。トマトが要求する肥料と水を、点滴状態で少量ずつ何回にも分けて与える施肥法で、肥料の節約と収量および品質の向上が期 待されます。
見学1

・いちごのもみがら採苗(園芸環境科)

 イチゴに多い汚染苗による土壌病害を未然に防止するため、もみがらを用いて健全苗を育成する技術です。

・おいしいお米の育種(大型ガラス室の水稲栽培施設見学と水田での選抜)作物科

 大型特殊温室内で年間3回稲を栽培して品種の開発を早めます。水田では耐冷性、耐病性などに優れた品種候補の選抜を行っています。
見学2

2.パネル、標本展示

 パネルでは道南農試の歩み、研究各科および技術普及部の歴史、これまでの研究業績、現在の業務内容等を紹介しました。
 標本展示は「各種病害虫」、「大豆・小豆の品種いろいろ」などを展示しました。
展示

3.作物なんでも相談コーナー

 農事相談および病害虫診断を受付け、その場で回答出来ないものについては後日結果を連絡しました。
相談

4.ミニ農業教室(13:15~16:00、記念館)

 天敵によるハダニ捕食行動の観察やイネのミニ移植・もみすり・精米を体験していただきました
 イネの種播きの準備から、移植、生長の様子を簡潔に紹介しました。
実験

5.ジャガイモ病害のクリーン農業防除技術と収穫体験

 ジャガイモ疫病の減農薬、無農薬栽培を紹介し、いも掘りを体験していただきました。
体験1
体験2  体験3  体験4

6.試食

 道南農試で育成した道南地域向け新品種「渡育240号」と、北海道で知名度No.1の「きらら397」を、おにぎりにして味わっていただきました。また、場内 のハウスで採れた無農薬栽培のトマトを賞味していただきました。