平成14年度道南農試公開デー
平成14年度道南農試公開デーが7月25日(木)に開催されました。
今年も好天に恵まれ、114名の参加があり盛況でした。来年も、この時期に開催の予定です。みなさまのご来場をお待ちいたします。
1.よくわかる場内見学会
・ハウス土壌の新しい殺菌法(還元消毒)(病虫科)
ハウスの土壌にフスマ或いは糖蜜を混合した後灌水し、ビニールで被覆して地温30℃以上に3週間保持して、土壌中の病原菌を殺菌します。
・トマトの養液土耕栽培(園芸環境科)
トマトが要求する肥料と水を、点滴状態で少量ずつ何回にも分けて与える施肥法で、肥料の節約と収量および品質の向上が期待されます。
・イチゴの高設栽培(園芸環境科)
イチゴの収穫や芽かきなどの作業を立ったままでき、省力化と軽作業化を目的とした技術です。
・いちごのもみがら採苗(園芸環境科)
イチゴに多い汚染苗による土壌病害を未然に防止するため、もみがらを用いて健全苗を育成する技術です。
・おいしいお米の育種(大型ガラス室の水稲栽培施設見学と水田での選抜)作物科
大型特殊温室内で年間3回稲を栽培し、品種開発を早めます。水田では耐冷性、耐病性などに優れた品種候補の選抜を行っています。
2.パネル、標本展示
パネルでは道南農試の歩み、研究各科および技術普及部の歴史、これまでの研究業績、現在の業務内容等を紹介しました。
標本展示は各種水稲害虫を中心に展示しました。
3.相談コーナー
農事相談および病害虫診断を受付け、その場で回答出来ないものについては後日結果を連絡しました。
4.試食
道南農試で現在育成中の品種とこれまで北海道や府県で開発された品種をおにぎりにして味を比べ、試食者からアンケートによる回答をいただきました。また、場内のハウスで採れた無農薬栽培のトマトを味わっていただきました。