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道南農業試験場

道南農業試験場第16回農試公開デー(H22)

今年は313名の参加をいただきました。


 平成22年度道南農試公開デーを8月5日(木)に開催いたしました。例年より1週間遅い開催です。連日の猛暑の中、当日も大変暑い一日となったにもかかわらず多くの皆様に参加いただきました。大変ありがとうございました。来年も、同じ時期に開催の予定です。みなさまのご来場をお待ちいたします。


1.開会

 道南農試の公開デーはお陰様で、好天のことが多いようです。それにしてもこの日は暑かった。最高気温は29.5℃(北斗市アメダスデータ)を記録し、蒸し暑い一日でした。
 公開デーは中尾場長の挨拶で開会します。

2.場内見学会

 道南農試のシンボル「ユリノキ」前からスタートです。推定樹齢90年以上。道南農試を見守ってくれているユリノキです。今年の暑さにも何とか耐えてくれました。

・土の観察

 大根の根ってどこまで伸びているかご存じですか?根菜というぐらいですのでだいこん自体が根なのですが、その下にも地中深くまで細い根が伸びているのが観察できます。

・にらの病害対策

 道南地域はにらの一大産地を抱えています。しかし、にらの病害に関しては、防除対策も含めまだまだ知られていないことが多くあります。担当の三澤研究主任がにらに発生する病害に関して熱弁をふるいます。

・ベビーリーフの栽培

 ほうれんそうやレタスなどの葉菜類を小さいうちに収穫するのがベビーリーフです。いろんな種類の葉菜類を混ぜて販売するのが一般的ですので、それぞれの野菜がどんな特徴を持っているのかを調べています。
 ベビーリーフにとってもう一つ大切なのが色合いです。様々な色合いに調整したベビーリーフを使ってアンケート調査にもご協力いただきました。

・大型温室と稲の品種いろいろ

 大型温室で年2回の栽培を行うことにより、お米の品種開発をより早く行う取り組みをしています。刈り取った後の温室に入って説明を聞いていただきました。
 水田では、近い将来、皆さんの食卓に上るかもしれないお米や餅米などに加え、昔の懐かしい品種も紹介しています。

3.相談コーナー

 毎年盛況の相談コーナーです。家庭菜園で生育がおかしくなった作物を実際に見ながら、原因や対策などの相談をお受けしています。
 トマトやスィートコーンの養分を欠乏させて栽培したポットを用意し、家庭菜園での栽培方法に関する説明も行いました。

4.試食コーナー

 ふっくりんことタマフクラの豆ご飯、トマト、ベビーリーフ、小豆新品種のあんこを使った最中を試食していただきました。

5.展示コーナー

 試験場で開発した技術のパネル展示や、昆虫標本を展示しました。

6.実験コーナー

 顕微鏡を使って、普段は見ることができない小さな虫を観察しました。
 トマトジュースを使った木炭電池も、小さなお子さんからご高齢の方まで楽しんでいただけたようです。

本当に暑かった公開デー

用意させていただいた麦茶も飛ぶように減っていきました。来年はどんな天候になるかわかりませんが、また是非足をお運び下さい。


当日のアンケートには174名の皆様にご協力いただきました。皆様の声を来年の公開デーに生かしたいと思います。どうもありがとうございました。