道南農業試験場第15回農試公開デー(H22)
今年は243名の参加をいただきました。
平成21年度道南農試公開デーを7月30日(木)に開催いたしました。長雨が続く中、久しぶりに雨に当たらない一日となりました。
参加していただいた皆様、大変ありがとうございました。来年も、同じ時期に開催の予定です。みなさまのご来場をお待ちいたします。
1.開会
道南農試の公開デーはお陰様で、雨の降ることがほとんどありません。この日も、若干蒸すものの、それほど暑くならずに良い日和となりました。
公開デーは桃野場長の挨拶で開会します。
2.場内見学会
道南農試のシンボル「ユリノキ」前からスタートです。推定樹齢90年以上。道南農試を見守ってくれているユリノキです。
・土の観察
いつもの年であればにんじんの赤い根が地中深くまで伸びているのが観察できるのですが、今年はちょっと生育が悪いようです。土の中に空いた穴は、水はけを良くするために、春先に機械(サブソイラー)であけたものです。
・にらの病害対策
今年からにらの病害に関する試験を始めました。にらの重要病害である白斑葉枯病に対する試験を中心に、にらに発生する病害に関する試験に取り組んでいます。
・ベビーリーフの栽培
最近お店などで見かけるようになった「ベビーリーフ」。そのベビーリーフの栽培試験を今年から始めました。右の写真は虫がハウスに入らないように細かい目のネットが張ってある様子です。
・大型温室と稲の品種いろいろ
大型温室で年2回の栽培を行うことにより、お米の品種開発をより早く行う取り組みをしています。水田では、近い将来、皆さんの食卓に上るかもしれない、お米や餅米などに加え、今年は昔の懐かしい品種も紹介しました。
3.相談コーナー
家庭菜園での問題や、虫や病気の種類の問い合わせなど様々な相談が寄せられました。トマトやきゅうりの養分を欠乏させて栽培したポットを用意し、家庭菜園での栽培方法に関する説明も行いました。
4.試食コーナー
ご飯(ふっくりんこ、ななつぼし(直播き))、トマト、ベビーリーフを試食していただきました。特にベビーリーフが好評だったようです。
5.展示コーナー
試験場で開発した技術のパネル展示や、昆虫標本を展示しました。家庭菜園で発生している害虫と標本を見比べている方もいらっしゃいます。
今年は、道南農試が100周年を迎えたことから、道南農試の100年間の歩みを紹介するコーナーも設けました。
6.実験コーナー
顕微鏡を使って、普段は見ることができない小さな虫を観察しました。トマトを使った木炭電池の製作や、葉緑素(ようりょくそ)の抽出実験にも、お子さんからご高齢の方まで幅広く参加いただきました。
当日のアンケートには170名の皆様にご協力いただきました。皆様の声を来年の公開デーに生かしたいと思います。どうもありがとうございました。