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林産試験場

成果品ギャラリー(2006)

林産試験場で開発した成果品を紹介しています。
成果品項目又は画像をクリックすると詳しい説明にジャンプします。
(2006/9/25更新)


道産I形梁の施工例 木製ガードレール
道産材を使用し,積雪や道路景観への配慮など,北海道の道路事情に適合した北海道型木製ガードレールを民間企業との共同研究で開発しました。ビーム(横架材)は集成材と鋼材とを組み合わせることにより,十分な強度を確保しながら断面を小さくし圧迫感を軽減しています。現在,道内での普及を進めているところで,橋梁や林道での施工を目指しています。
異樹種集成材 北海道型ペレットストーブ
近年の原油価格の高騰やCO2削減の動きなどを背景として,木質ペレット燃料が注目されています。そこで民間企業との共同研究により,北海道の一般家庭に適した意匠性と機能性を持つペレットストーブを開発しました。共同研究先の企業より発売されています。
チップソーを用いたCNC木工旋盤
木材を回転させながら刃物で切削する木工旋盤に,チップソーを用いることで効率性や加工精度を向上させ,コンピュータ制御で複雑な形状に加工できるCNC木工旋盤を開発しました。現在さらに複雑な形状の加工にも対応させるべく研究を継続しています。
モバイルコンポスター
近年問題化している水産廃棄物の処理に着目し,季節により各地で発生する廃棄物に柔軟に対応させることを目的に,移動可能な堆肥化装置を試作しました。ヒトデ、ウニ殻、カニ殻などの水産廃棄物の迅速な処理条件を検討し,さらに処理物の緑化資材としての有用性を確認しました。現在特許出願中で,今後は実用化へ向けた取り組みを行っていきます。
ナミダタケDNAに特異的な増幅 自動桟木配置装置
製材工場など,製材を乾燥するために桟積みを行っているほとんどの工場では,桟木を配置する作業は人手に頼っています。これを自動で行うことができる装置を考案し,特許を取得しました。並べられた製材の配列を乱すことなく配置できる,多少曲がった桟木でも使用できるなどの特長があり,高価な部品や大きな部品を必要としないため安価でコンパクトな装置にすることができます。
この設計手法に基づいた治山工事 木質バイオマスを用いた緑化用資材
木質バイオマスを緑化用資材として活用することを目的に,アンモニアを用いた処理を検討しました。アンモニア処理をすることで植物生育阻害物質を改質させる効果と,窒素分を保持させる効果があることが分かりました。この成果にもとづき,現在『緑化資材とその製造方法』として特許出願中です。今後は実大規模での製造技術,施工技術の確立等を図っていきます。
簡易強度測定プログラム
木材の強度性能に対する不安を取り除くための手段として,従来の専用機器を使用せずに簡易に強度(ヤング係数)の測定ができるプログラムを開発しました。パーソナルコンピュータ上で動作するプログラムであり,打撃音をマイクロフォンで拾うだけなので,導入コストは既存の装置に比べてはるかに低いものとなります。現在,この技術を製材工場のラインに組み込んだ自動原木強度区分装置の検討を行っています。
道産マイタケの新品種
従来広葉樹オガ粉を培地材料としていたマイタケ生産について,オガ粉の確保やコストの低減を図るため,針葉樹であるカラマツオガ粉への利用適性が高い道産品種を開発し,現在品種登録を申請中です。今後はさらに品質や栽培条件の検討を進め,積極的に普及を図っていきます。
圧縮・固定処理を施した際の材厚と組織の変化 室内空気質に関する一連の研究
シックハウス症候群の原因の多くは,室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)であると言われています。高気密住宅の多い北海道の住宅では,室内空気質が建材や家具などからのVOCの影響を受けやすいと考えられます。そこで,道内の住宅における空気質の調査と家具から放散するVOCに関する一連の研究をまとめ,シックハウス症候群や VOCなどについて包括的に解説する特集サイトを立ち上げました。
表層部への薬液含浸 屋外構造物の管理基準
カラマツ材を使用した構造物について,接合部周辺に経年による割れが発生した場合の強度への影響や対策,割れの発生を最小限にとどめる部材の乾燥方法などの一連の研究をまとめ,パンフレットを作成しました。た。
木造建築のためのスパン表
木造建築に携わる方々向けに,構造用製材・集成材を床組・屋根組などに用いたときの部材断面計算方法の解説と,必要な断面寸法を簡単に割り出すことができるスパン表をまとめ,在来軸組構法の設計をサポートする「木造建築のためのスパン表-製材及び構造用集成材の構造設計-」を発行しました。改正された建築基準法に基づいた最新の内容となっています。
音楽を奏でる木製遊具
林産試験場は,北海道が進める「木育」にも通じる,木材や木製品にかかる様々な普及活動を行っています。この一環として,木材の音に関する性質を,わかりやすく,楽しく学んでもらえるように,木琴を試作し,それを基にして音楽を奏でる木製遊具の開発を行いました。この木製遊具は,階段状に並べた板の上を木球が転がっていくことで曲が演奏されます。

2008の成果品

2007の成果品

2006の成果品

2004~2005の成果品

2003の成果品

2002の成果品

2001の成果品

1998の成果品

1997以前の成果品