光珠内季報-平成20年度-
PDFファイルで閲覧ができます
バックナンバー
平成20年度(No.151~No.153)
No.153号(2009年1月発行)
- ササの名前にまつわる話(PDF:1.59MB)
錦織正智
P1~5
ササは専門家からも"分類困難"といわれる植物のひとつである。この理由から,ササの分類は繰り返し見直されてきた。ここ
では,なぜササの分類は困難なのか? 北海道に自生するササの名前は? について紹介する。 - 苗木の植え替えと成長(PDF:718KB)
石井弘之
P6~11
エゾヤマザクラの1年生苗木を,4年間据置,隔年植替及び毎年植替と3つの処理を行い,4年間の成長を比較した。植え替
えが頻繁なほど成長が抑制されるとともに,根株近くでの細根の発達が促される効果が認められた。 - ミツバウツギ種子の発芽(PDF:898KB)
長坂 有
P12~15
太平洋側の山地や河畔林などに多い低木ミツバウツギの発芽特性を明らかにするため,播種実験を行なった。ミツバウツギの
種子は果実がまだ緑色の9月中に早採りしてすぐに播種すると翌年の発芽率が高くなるが,採取時期が遅れたり,種子が乾燥
すると多くが翌々年に発芽する可能性が示された。
No.152号(2008年9月発行)
- 「北海道版カラマツ人工林収穫予測ソフト」の開発(PDF:1.98MB)
八坂通泰・滝谷美香・山田健四
P1~5
人工林における成長予測は木材生産機能の強化だけでなく、二酸化炭素固定能の向上、災害に強い森づくりなどのためにも不
可欠である。近年の低密度植栽や長伐期化など施業の多様化に対応するため、カラマツ人工林で様々な間伐を実施したときの
成長予測ができるソフトを開発したので紹介する。 - 北海道の林業労働災害とヒヤリハットの実態をさぐる(2)(PDF:1.03MB)
藤八雅幸・酒井明香
P6~9
北海道で素材生産業に従事されている労働者の方々に,過去に起きた労働災害についてアンケート調査を行った。その結果、
過去3年間に過半数の方がヒヤリハットの経験をし、さらに経験者の90%が、3年間に2回以上ヒヤリハットを繰り返している
ことがわかった。また,これを事業体で見ると、1件以上発生した事業体は92%で、ほとんどの事業体に置いて発生している
ことがわかった - 空知地方におけるエゾシカの生息状況と森林への影響(PDF:1.60MB)
明石信廣・南野一博
P10~13
多雪地が多くを占める空知地方でもエゾシカが増加している。エゾシカによる林業被害を回避し、天然林を維持するためには、
ライトセンサスで10頭/10km以下が目安となり、嗜好性の高い樹種の樹皮剥ぎや、トドマツ人工林の角こすりなどの「エゾ
シカの増加のサイン」に注意を払う必要がある。 - 組織培養を活用したナナカマドの枝物産地の形成 -花き生産者と取り組んだ10年の歩み-(PDF:3.08MB)
錦織正智
P14~18
1998年から3年間、花き生産者らとナナカマドの枝物(花材)の産地形成に取り組んだ。当時、山林に自生する木から収穫す
ることが一般的であったナナカマドの枝物の生産形態を見直して、(1)生産者自らが商品価値の高い枝を生産する個体の選抜
を行い、 (2)組織培養でクローン増殖し、(3)クローンを農地で栽培して高品質の枝物を生産する栽培収穫型の産地の形成を
実現した。
No.151号(2008年6月発行)
- 林業試験場が平成20年度に取り組む試験研究のあらまし(PDF:2.89MB)
- 根株の移植による緑化(PDF:1.32MB)
石井弘之
P9~13
樹木の伐採時に生じる根株を利用した緑化について,その方法,利用適性と問題点を整理した。具体的な施工条件の明示等の
課題はあるが,対象樹種や大きさ,施工時期等に留意すれば高い活着率が見込まれるなど,根株移植は優れた緑化手法である。 - 北海道の林業労働災害とヒヤリハットの実態をさぐる(1)(PDF:1.04MB)
藤八雅幸・酒井明香
P14~18
北海道で素材生産業に従事されている労働者の方々に,過去に起きた労働災害についてアンケート調査を行った。その結果、
過去5年間に約5人に1人が労働災害に遭遇していることがわかった。また,その傷害の部位では,足の部分が全体の40%,季
節では6月~8月がもっとも多いことがわかった。