光珠内季報-平成23年度-
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平成23年度(No.163~No.164)
No.164号(2012年1月発行)
- 我が町にあった木質バイオマスの有効利用を考える 【修正版】(PDF:881KB)
酒井明香
P1~6
木質バイオマスは,バイオマス・ニッポン総合戦略の策定以来,日本中で利用されるようになり需給が逼迫している。その供給量の
不足分を「山のバイオマス」である林地残材等で補おうとする動きがみられる。林地残材は,他の木質バイオマス資源と比べて水分
が多くかさばる上,分散型の資源であるため,その性質を十分理解した上で使いこなす必要がある。ここでは地域で林地残材を利用
する際の具体的なポイントについて報告する。 - 天然林の林分構造による植物多様性評価の試み(PDF:2.16MB)
八坂通泰
P7~11
北海道の森林における植物など生物多様性を広範囲で定量的に評価した情報は十分ではない。管理すべき森林の生物多様性の現状を
把握しなければ,多様性に配慮し森林を管理することは困難である。そこで,本報告では上層木や林床のササの生育状況など林分構
造から天然林の植物多様性を簡易に評価する手法について検討した。 - パッチワーク状混植で混交林をつくる(PDF:2.03MB)
中川昌彦
P12~18
各樹種をそれぞれ何本かのかたまり(パッチ)として植栽し,樹種の異なるパッチを混ぜて配置し,(パッチワーク状に混植して)
混交林を造成する方法について解説した。またこの方法の植栽試験について紹介し,植栽30年後の調査結果から,混交林の造成がお
おむね成功していることと,この植栽方法の改善案を示した。
No.163号(2011年9月発行)
- 林業試験場が平成23年度に取り組む試験研究のあらまし(PDF:3.48MB)
- 高性能林業機械による風倒木の安全かつ効率的な処理作業(PDF:1.55MB)
木幡靖夫・菅野正人・寺田文子
P8~11
油圧ハサミ式の切断装置やスイング機構をもつ伐倒アタッチメントを装着したフェラーバンチャと,最小限の環境負荷で一度に大量
の材搬出が可能なクローラカート型集材装置を組み合わせて,安全で効率的な風倒木の処理システムを開発した。さらに,リモート
センシングや森林GIS技術を活用することにより,開発したシステムの効力を最大限に発揮できるような作業環境づくりを行うこと
ができることを明らかにした。 - 地域によって異なる北海道の獣害(PDF:1.01MB)
明石信廣
P12~15
北海道では野ネズミ,野ウサギ,エゾシカが造林地に獣害を発生させるが,被害状況は地域によって異なる。胆振,日高などでは野
ネズミよりもエゾシカ,渡島,檜山や日本海側ではエゾシカよりも野ネズミへの対策を重視した樹種選択が良い。道東地域では,エ
ゾシカ被害も野ネズミ被害も多く,あらかじめ被害防除について考慮する必要がある。