光珠内季報-令和元年度-
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バックナンバー
令和元年度(No.191~No.194)
No.194号(2020年3月発行)
No.194全編(4.7MB )
- 続・小型自走式刈り払い機は林地でどこまで使えるのか? -「山もっとジョージ」の誕生-(1.3MB)
渡辺一郎
根株粉砕作業が可能な造林作業機械が開発されました。そこで、本機械の根株粉砕効率および下刈り作業効率について実証試験を
実施しました。その結果、カラマツ根株を平均90秒ほどで粉砕可能であることや根株粉砕作業を行いながらの下刈り作業では肩掛
け式刈り払い機による一般的な下刈り作業にわずかに及ばないことが分かった。 - 高精度位置情報の取得 -低価格2周波GNSS受信機の可能性-(658KB)
蝦名益仁・速水将人・竹内史郎・大野泰之・中田康隆
近年、低価格な2周波GNSSの登場により、林業現場でも低コストに高精度な位置情報を取得できることが期待されています。高精
度な位置情報は先端技術を用いた森林管理の省力化には重要な要素です。今回は、低価格2周波GNSSを使用した精度検証と使用事
例について報告を行います。 - 北海道の防風保安林に息づく絶滅のおそれのある野生動植物 -生息環境と防風林管理の関係-(1.2MB)
速水将人・岩崎健太・新田紀敏・中濵直之
私たちが北海道の防風林において発見した絶滅危惧種ヤチカンバと国内希少野生動植物種アサマシジミ北海道亜種について、防風
林がヤチカンバのレフュージア(生態学的な避難場所)として機能している例と、防風林の管理が副次的にアサマシジミ北海道亜
種の生息環境の維持にも貢献している例を紹介します。 - シラカンバの工芸用樹皮の採取適期と剥皮の影響(740KB)
内山和子・清水 一
美唄市においてシラカンバ樹皮工芸に使用可能な外樹皮の採取適期を調査した結果、6月下旬~8月上旬に品質のよい樹皮が採取で
きることがわかった。美深町の民有林を対象として調査した結果、外樹皮を採取した個体はすぐに枯死しないが、剥皮後2年経つ
と外見上問題がなくても材が変色する可能性があることがわかった。
No.193号(2019年12月発行)
No.193全編(1.0MB )
- 北海道産「たらの芽」の生産を目指して(796KB)
錦織正智
たらの芽の人工栽培の振興を目的とした「たらの芽」生産用品種の育成と普及を目指した取り組みについて紹介します。
- 斜里平野の郷土資料に遺された春耕期の風害とカラマツ耕地防風林の効果に関する記述 (414KB)
中川昌彦
斜里平野の郷土資料における、春耕期の耕地防風林の防風効果に関する証言を調査した。十勝平野と同様に斜里平野でも、開拓期
からの農家や農業関係者の間には、開葉前や開葉直後のカラマツ耕地防風林が優れた防風効果を有しているとの認識があった。 - 森林体験活動時における知的障がい者のコミュニケーションの特徴 -参加者のコミュニケーションの類型化から考える- (361KB)
佐藤孝弘
森林体験活動時の障がい者のコミュニケーションの分析から、その特徴を検討した。対象者は、①言語的コミュニケーションによ
り意見・意向を活発に表明している人たち、②非言語的コミュニケーションにより情報送受を行っている人たちに類型化され、後
者においては、「コミュニケーションをより豊かなものにすること」、「活動に関与する場面をさらに増やしていくこと」が求め
られる。
No.192号(2019年10月発行)
No.192全編(2.6MB )
- エゾシカをおいしく食べるための捕獲とは (492KB)
明石信廣
農林業被害対策としてのエゾシカ捕獲がすすめられているが、良質な食肉を得るためには捕獲での配慮が必要となり、捕獲効率が
低下することがある。被害軽減とジビエ活用のどちらを優先するのか、それぞれの地域での方針を明確にする必要がある。
- カラマツ類幼齢人工林における植栽木の生残と成長 -下刈り期間短縮の可能性を探る- (293KB)
大野泰之・石濱宣夫・滝谷美香・竹内史郎・八坂通泰
クリーンラーチ(カラマツ類の優良品種)の特徴である初期成長の速さは下刈り期間の短縮に繋がることが期待される。クリーン
ラーチ、グイマツ雑種F1、カラマツと雑草木の成長比較より、クリーンラーチでは下刈り期間の短縮の可能性が示唆された。 - カラマツの天然更新施業に向けた母樹林からの距離の影響 (576KB)
中川昌彦
カラマツの天然更新施業においては、種子の凶作年でも母樹林の林縁で1㎡当たり10個以上の種子が落下するようであれば母樹林
の林縁から秋の主たる風向の風下方向に6~46mの範囲で、種子の豊作年ならば母樹林の林縁から6~100mの範囲で、表土除去
を行うことが望ましいと考えられた。 - 土壌硬度によってコンテナ苗植栽器具の作業効率はどう変わるか (547KB)
来田和人・今 博計
コンテナ苗の植栽に適した器具を明らかにするため、土壌硬度が違う3カ所でプランティングチューブ、ディプル(円筒型)、ス
ペード、島田グワ、タケノコグワ、エンジンオーガによる植栽試験を実施した。その結果、幅広い土壌硬度で島田グワとエンジ
ンオーガの作業効率が高いことが明らかとなった。
No.191号(2019年6月発行)
No.191全編(6.0MB)
- 林業試験場が令和元年度(2019年度)に取り組む試験研究のあらまし(610KB)
- 平成31年北海道森づくり研究成果発表会開催報告(435KB)
- (1)グイマツ雑種F
1 の成長量及び資源の現況と造林技術について - (2)造林作業機械化への挑戦~根株粉砕機能を有した自走式刈り払い機の性能~
- (3)苗木需要量の増加に対応したコンテナ苗生産・植栽システムの開発
- (4)北海道CLTパビリオンで用いられている接合方法
- (5)近年の原木需要に対する林業事業体の対応状況
- (6)ミズナラ苗木の初期成長促進手法の検討~地表処理及び下刈り回数の効果検証~
- (7)先進技術を活用した森林調査手法の研究
- (8)速報 北海道胆振東部地震で発生した崩壊地における植栽基盤の実態調査
- (9)暮らしと産業を守る海岸防災林とその管理について
- (10)美唄市植物誌への試み
- (11)本道に自生するクランベリー(ツルコケモモ)の栽培化に向けた取り組み