スギの害虫検索
スギの害虫
2011/8/22
異常部位 | 症状 |
幹・枝 | 穴が開く。たいてい木くず・虫糞・ヤニがある。 |
表面に体長20~40mmの細長い蜂がいる。 | |
葉・新芽 | 葉が食べられる。ときに糸や糞が絡む。 |
葉の先端が枯れる。中にとても小さな幼虫がいる。 | |
変色する。食べ痕はない。虫または異様なものが多数付着する。 | |
変色する。食べ痕はない。高倍率のルーペを使うと、微細な糸や微小なダニがみられる。 | |
葉が黄ばんだり枯れる。樹上に異常や虫はみられない。 → 根へ。 | |
根 | 細根が減少する。土中に虫がいる。 |
松ぼっくり・種子 | しいなになる。虫糞が付く、変色する、中に虫がいる。 |
スギの穿孔性害虫
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オオゾウムシ オオゾウムシ 丸太や伐根に円形の穴が開き、粗い木屑が出る。直径は5~10mm。穴は材内に続き、幼虫がいる。 幼虫に脚はない。
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スギノアカネトラカミキリ スギノアカネトラカミキリ 枯れ枝の根元を切断すると断面に径3~4mmの穴がある。しばしば、枯れ枝の付け根がコブ状になり、ヤニがたれる。材内のところどころに腐れがある。
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ヒメスギカミキリ ヒメスギカミキリ 樹皮に楕円形(長径3~4mm)の穴が開く。樹皮下に脚のない黄白色の幼虫がいる。体長最大約11mm。枯れかかった木や丸太に寄生する。
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コウモリガ コウモリガ 幼木や低木の幹に糞や木くずのかたまりがある。幹の樹皮下がぐるりと環状に食べられる、あるいは材内に縦方向にトンネルが掘られる。内部に濁った黄白色の幼虫、体長最大約80mm。
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ヒノキカワモグリガ 樹皮から糞の混じったヤニがでる。樹皮下に淡い赤色または黄白色の幼虫がいる。体長最大約12mm。
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マツノマダラメイガ マツノマダラメイガ 体長最大約22mm。頭部は赤黒い。胸腹部は濁った黄土色、背中は暗く紫がかる。球果や新梢に潜る。
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ニホンキバチ ニホンキバチ 体は黄色で黒い縞模様がある。
スギの葉食性害虫
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スギドクガ スギドクガ 体長最大約60mm。背中に青いコブが2列に並ぶ。春から初夏に発生。
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マツノゴマダラノメイガ マツノゴマダラノメイガ 体長最大約25mm。やや暗い紅色から黄色で、頭部と前胸背面は暗褐色、胸腹部の各節には褐色の比較的大きな斑紋がある。集団で糞や枯れ葉のかたまりのような巣を作る。夏に発生。
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スギの葉先に潜る害虫
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スギメムシガ スギメムシガ 体長最大約5mm。体は淡い緑色、頭部のすぐ後の背面と尾端背面とが黒い。 春から秋に発生。
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スギタマバエ スギタマバエ スギの枝先が短く枯れる。枯れた部分の根元の方にある葉は付け根付近が少し膨らみ空洞になる。 春から秋に発生。
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スギのハダニ
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スギノハダニ スギノハダニ 春から夏に葉全体がかすんだように褐色に変わる。針葉の四隅を除くすべての部分に被害が現れ、最初はすじ状の白~黄斑が生じ、やがて褐色になる。
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エゾスギツメハダニ エゾスギハダニ 春から夏に葉全体がかすんだように褐色に変わる。針葉に白~褐色の斑点がじゅず状につながって現れる。針葉の四隅にも被害が現れる。
スギの吸汁性害虫
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スギマルカイガラムシ スギマルカイガラムシ 円形~楕円形の貝殻状、最大径3mm。灰色からうす茶色で中央黄色。葉裏に寄生。
スギの球果害虫
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チャバネアオカメムシ しいなになる。
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スギメムシガ スギメムシガ 体長最大約5mm。体は淡い緑色、頭部のすぐ後の背面と尾端背面とが黒い。 春から秋に発生。
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マツノゴマダラノメイガ マツノゴマダラノメイガ 体長最大約25mm。やや暗い紅色から黄色で、頭部と前胸背面は暗褐色、胸腹部の各節には褐色の比較的大きな斑紋がある。集団で糞や枯れ葉のかたまりのような巣を作る。夏に発生。
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モモノゴマダラノメイガ モモノゴマダラノメイガ 幼虫は体長最大25mm。頭部とすぐ後ろの背面は黒褐色。胸腹部は黄褐色、茶色の斑紋がある。 球果に潜る。春~秋に発生。
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マツノマダラメイガ マツノマダラメイガ 体長最大約22mm。頭部は赤黒い。胸腹部は濁った黄土色、背中は暗く紫がかる。球果や新梢に潜る。
スギの根部害虫
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<コガネムシ科の幼虫> 胸脚が長く、体をC字に丸める。
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スジコガネ・オオスジコガネ スジコガネ 体長最大約30mm。体は黄色がかった白色から黄色。尾端下側中央に長い内向きの刺毛列が2列あり、両列の間隔は尾端に向かい広がる。この刺毛は各列20本前後。
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スジコガネ・オオスジコガネ オオスジコガネ スジコガネとよく似る。尾端下側中央の内向きの刺毛は各列25本前後。
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ヒメコガネ ヒメコガネ 体長最大約30mm。体は黄色。尾端下側中央の内向きの刺毛は尾端近くでは長いが、前方では短い。
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ナガチャコガネ ナガチャコガネ 体長最大約25mm。体は白い。尾端下側中央にごく小さな内向きの刺毛が縦2列に並ぶ。
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<ゾウムシ科> 幼虫は胸脚がなく、C字形に丸まらない。同時に成虫が見つかることが多い。成虫は口が突出する。
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キンケクチブトゾウムシ キンケクチブトゾウムシ 幼虫は体長最大約10mm、体はほぼ白色。成虫は体長約8.5mm、黒褐色、鞘翅に黄色の斑点(鱗毛の塊)がある。
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クワヒョウタンゾウムシ クワヒョウタンゾウムシ 幼虫は体長最大約10mm、キンケクチブトゾウムシに似るが、腹部の毛の配列で区別できるようである。成虫は体長約7mm、黒色だが、灰色の毛に広く覆われる。