光珠内季報-令和4年度-
PDFファイルで閲覧ができます
バックナンバー
令和4年度(No.203~206)
№206号(2023年3月発行)
No.206全編(PDF:3.0MB)
- カラマツ枯損被害の把握のための無人航空機の活用-空撮時期と飛行高度の検討-(PDF:708KB)
小野寺賢介・德田佐和子・和田尚之
広範囲で発生したカラマツ枯損被害をUAVで6~8月に月一回空撮し早期把握を試みました。枯死前の樹冠変色は7~8月に多く観察され,変色
期間は半数以上の枯死木で約1ヶ月でした。高度500mから空撮しても枯死木の識別精度は高く,広範囲の被害を把握可能でした。 - 育苗用培土から出る雑草に要注意(PDF:800KB)
新田紀敏・成田あゆ
今後コンテナ苗木が普及すると見込まれることを踏まえ,育苗培土から発生する雑草を調査しました。その結果,日本ではあまり知られていない
植物を含めて4種が同定され,外来と推定されました。このような雑草を野外へ逸出させない注意が必要です。 - 自走式刈払い機(山もっとモット)による列間刈り後のトドマツ苗木の成長-トドマツ造林地での先行試験-(PDF:852KB)
渡辺一郎
自走式刈払い機の作業効率を最優先に考えた「列間刈り」(植栽列間だけの雑草木を刈払う)がトドマツ苗木へ与える影響について,「苗木の生
残」と「苗高成長」からみてみました。2生育期間の観察から,苗木の生残数に変化はみられませんでした。苗高成長については,雑草木が苗高
を超えた状態にある苗木については成長が抑えられる可能性があります。
№205号(2022年12月発行)
No.205全編(PDF:2.4MB)
- 森林の炭素吸収量はどのように評価される?(PDF:458KB)
山田健四
2050年カーボンニュートラル目標の実現に向けて,森林の炭素吸収機能には大きな期待が寄せられています。そこで,国際ルールによる森林の
炭素吸収量の評価方法と,日本の森林吸収量の推移について,「日本国温室効果ガスインベントリ報告書」に基づき解説します。 - 「野ねずみ発生予察調査」における誤認事例と見分け方(PDF:1.0MKB)
南野一博
野ねずみ発生予察調査において報告された捕獲数と提出された写真を照合し,野ネズミの誤認事例を確認しました。また,予察調査で捕獲され
る野ネズミについて,誤認されやすい種の見分け方について解説しました。 - 【書評】 「スギと広葉樹の混交林 蘇る生態系サービス」 著者:清和研二(PDF:399KB)
八坂通泰
現在,東北大学名誉教授であり,1980~1994年まで林業試験場に勤務された清和研二さんが,スギ人工林での広葉樹との混交林化について,
その効果や手法,意義についての本を出版されたので,当場の研究成果も交えながらご紹介します。
№204号(2022年9月発行)
No.204全編(PDF:2.4MB)
- エゾシカ調査のための自動撮影カメラの設置・活用法(PDF:651KB)
明石信廣・南野一博・稲富佳洋
自動撮影カメラを活用することにより,エゾシカの行動についてさまざまなデータが得られるようになりました。撮影頻度などをデータとして
比較するには,カメラの設置方法や設定を揃えておく必要があります。自動撮影カメラの設置方法等のポイントと活用事例をまとめました。 - 集材路での車両走行により締め固められた土壌物理性の回復年(PDF:661KB)
佐藤弘和
北海道内の作設経過年が異なる集材路を対象に,林地に対する路面における乾燥密度の増加割合(増分)を調べて経過年との対応を整理しまし
た。路面における乾燥密度増分は林地に比べ増加していました。切土のり面の有無と路面での植生繁茂の状況から締固め度合いランクを設定し
たところ,ランクが高い(締め固め度合いが大きい)ほど,乾燥密度増分が高い傾向がみられました。集材路の作設後経過年数に対する乾燥密
度増分は切土のり面の有無によって増減傾向が異なっており,切土のり面がない集材路では回復傾向が見られました。 - 新型コロナウィルス感染症の流行初期に生じた経済停滞はカラマツ・トドマツの製材用原木の取引にどのような影響を与えたか(PDF:413KB)
津田高明
新型コロナウィルス感染症に伴う製材用原木の原木取引への影響を素材生産業者へのアンケ-ト調査等から分析した結果,2020年は林業事業
体の約半数がリ-マンショック以上の原木販売量の減少を経験したこと,トドマツ原木はカラマツ原木に比べて原木販売量及び原木価格への影
響が大きかったことが分かりました。
№203号(2022年7月発行)
No.203全編(PDF:9.4MB)
- 林業試験場が令和4年度(2022年度)に取り組む試験研究のあらまし(PDF:669KB)
- 令和4年北海道森づくり研究成果発表会について(PDF:249KB)
- (1)道南広域におけるカシノナガキクイムシのモニタリング結果(PDF:719KB)
- (2)クリーンラーチの挿し木繁殖に与える酸化型グルタチオンの効果(PDF:1.1MB)
- (3)カラマツヤツバキクイムシのモニタリング報告と令和4年度のリスク予報(PDF:756KB)
- (4)多時期衛星画像を用いた針葉樹人工林における混交率把握手法の検討(PDF:531KB)
- (5)市町村で使える!人工林の資源予測ツールの試作-試作ツールのモニター募集します!-(PDF:269KB)
- (6)カラマツ類の材の強度的性質に関わる遺伝的要因(PDF:515KB)
- (7)入植者はクランベリーと出会い, どのように使いこなしてきたか?~北海道の場合, 米国の場合~(PDF:484KB)
- (8)北海道胆振東部地震の被災地における森林再生に向けた取組み(PDF:1.1MB)
- (9)気候変動下での河川連続性の再生:治山ダムの改良時の候補地選定手法の検討(PDF:886KB)
- (10)治山ダム設置前後の地形・植生を効率的に把握する手法(PDF:1.4MB)
- (11)海岸漂着流木の分布マップを作成する-衛星画像を活用して流木の処理優先エリアを効率よく判断-(PDF:1.4MB)