法人本部

データで見る北海道の今と未来

温暖化、エネルギー、人口減少など、私たちは様々な課題に直面しています。そうした課題について、現状を見える化することや、対策の効果を予測することなど、具体的なデータで示していくことは、研究の大きな役割です。本コーナーでは、近年の研究成果の中から、データで示すことを意識したトピックをテーマ別に紹介します(全24編)。

テーマ1:温暖化

近年、気温の上昇や、海洋熱波による海水温の上昇、豪雨など、温暖化が原因と考えられる異常気象が発生しており、道民の生活、産業、自然環境などへの様々な影響が生じています。

道総研では、温室効果ガスの排出抑制や、気候変動の影響による被害を回避・軽減する課題に取り組み、温暖化対策に貢献します。

第1話 クリーン農業で温室効果ガス排出を少なくする

第2話 温暖化の海で秋サケはどう泳ぐか?

第3話 環境変動に対応したコンブ養殖技術の開発

第4話 道産木材で高層の木造ビルができる?!

第5話 2050年に向けた家庭部門のCO2排出量の将来推計

テーマ2:エネルギー

北海道は、他県と比べ、石油に依存する割合が高いうえ、エネルギー消費量が多く、特に冬季は、暖房など多くの熱エネルギーを消費しています。一方、北海道は、再生可能エネルギー資源が国内随一の地域です。

道総研では、再生可能エネルギーの資源状況を明らかにし、その特性に応じた利用技術や手法の開発に取り組み、各地域が抱えるエネルギー問題の解決に貢献します。

第6話 無加温パイプハウスを用いた野菜の周年生産技術

第7話 木を燃やすなら水を抜け ~木材を高品質な燃料として使うために~

第8話 建設地の微気候デザインを可能にするメッシュ気象データ

テーマ3:自然環境

北海道は広大な大地や海、森林や湿原・湖沼に加え、野生生物などの豊かな自然環境に恵まれており、それらが一次産業や観光などを支える基盤となっています。しかし、異常気象による災害や気候変動の影響が顕在化し、近年、自然や生活に大きな影響を与えるようになってきました。

道総研では、環境変動に伴う将来の影響評価やその対応策の検討、環境負荷を軽減する技術開発などに取り組み、豊かな自然と共生する持続可能な社会の形成に貢献します。

第9話 LEDの光で害虫を防ぐ

第10話 サーモン養殖に適した涼しさはいつまで続くのか?

第11話 不安定な湖水環境からシジミを守る

第12話 UAV-AIを活用したトドマツ人工林の資源量推定技術開発

テーマ4:食

国内最大の食料供給地である北海道は農業産出額、耕地面積、食料自給率が全国1位のほか、漁業生産量も全国の約25%を占め、全国1位です。一方で、全国の食料自給率(カロリーベース)は約65%と低く、また、温暖化等の影響により農作物や水産物の生産量の減少が懸念されます。

道総研では、作物の品種改良や安全で価値の高い農畜産物の生産や加工品の開発、水産物の安定生産に向けた調査等に取り組み、食料の安全かつ安定供給に貢献します。

第13話 進化し続ける北海道産小麦

第14話 DNA診断でおいしい黒毛和牛つくる

第15話 ホッケ資源の収益的な有効活用に向けて

第16話 木の飼料で乳牛の健康状態向上を

第17話 魚醤油が開くSDGsの扉

テーマ5:人手不足

北海道の人口は 2020年の約522万人から、2050年には約27%減の382万人にまで減少するものと推計され(2020年国立社会保障・人口問題研究所)ています。今後、高齢化率の上昇、人手不足や後継者不足に伴い、農林水産物の供給力の低下など生産現場への影響が懸念されます。

道総研では、人手不足を補う作業の機械化やロボット開発、労働生産性を向上するための様々な取り組みを実施し、効率的な生産体制の対策に貢献します。

第18話 農業生産「担い手」の将来予測から技術開発を展望

第19話 きのこ生産の省力化・省人化に向けた基盤技術の開発

第20話 ロボットでイチゴハウス栽培を効率化

以下、順次追加予定

テーマ6:災害